アミノインデックス® リスクスクリーニング(AIRS®)とは?
アミノインデックス® リスクスクスクリーニング(AIRS®)は、1回の採血で、血液中のアミノ酸濃度のバランスから、現在・将来の様々な疾患リスクを一度に検査します。
採血による簡便な検査であり、健康診断で同時に受診できます。
AIRS®は下記の検査結果をご報告させていただきます。
アミノインデックス® がんリスクスクリーニング(AICS®)
アミノインデックス® 生活習慣病リスクスクリーニング(AILS(エーアイエルエス)®)
AICS®の特長
1度の採血で、膵臓がんを含む、複数(男性5種、女性6種)のがんを同時に検査できます。
早期のがんにも対応した検査です。
AICS®の検査対象者
AICS®は下記年齢の日本人を対象として開発された検査です。
これらの方以外のAICS値は評価対象外となります。
※子宮がん・卵巣がんは、子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんを対象としています。 子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんのいずれかのがんである可能性を評価することはできますが、それぞれのがんの可能性について区別することはできません。
*上記の対象年齢以外の方が受診された場合でも検査結果は報告されますが、AICS値やランクは評価対象外となります。
*一部のがん種についてのみが対象年齢外になる場合、そのがん種は評価対象外となりますので、ご理解いただいた上でご受診ください。
AILS(エーアイエルエス)®の特長
- 4年以内に糖尿病を発症するリスクを検査できます。
- 大切な栄養素である必須・準必須アミノ酸が血液中で低下していないかを評価します。
- 評価結果に基づいた医師・管理栄養士監修の生活改善情報を提供します。
AILS(エーアイエルエス)®の検査対象者
AILS(エーアイエルエス)®は20歳~80歳の日本人を対象として開発された検査です。
これらの方以外のAILS値は評価対象外となります。
*上記の対象年齢以外の方が受診された場合でも検査結果は報告されますが、AILS値やランク、検査結果に基づくタイプは評価対象外となります。
*糖尿病の方(治療中を含む)のAILS(糖尿病リスク)値やランク、検査結果に基づくタイプについて、結果が出力されますが、いずれも評価対象外となります。
AIRS®検査(AICS®・AILS(エーアイエルエス)®)を受けられない方
- 妊娠されている方
- 授乳中の方
- がん患者(治療中を含む)の方
- 先天性代謝異常の方
- 透析患者の方
AⅠCS® は、現在がんである可能性を報告します
3AICS®の検査結果(AICS値とランク)について3
AICS値は、それぞれのがんについて、現在がんである可能性を、0.0~10.0の数値で報告します。数値が高いほど、現在がんである可能性が高くなります。
現在がんである可能性を判断する目安として、A、B、Cの3つのランクに分類しています。AICS®では、「ランクA」→「ランクB」→「ランクC」の順番で現在がんである可能性が高くなります。
「ランクB」・「ランクC」について
血液中のアミノ酸濃度は様々な原因で変化するため、がん以外の疾患や、個人特有のアミノ酸のパターンにより、がんでなくとも「ランクB」や「ランクC」になる場合があります。
「ランクA」について
AICS®は、がんの有無を直接調べる検査ではありませんので、「ランクA」であっても100%がんではないとは言い切れません。また、同時に受診した他のがん検診の結果と異なる場合があります。
各ランクでのがんである可能性【倍率】
各種がんの罹患率を基にした場合の、がんである可能性
出典:医療従事者向けアミノインデックス® がんリスクスクリーニング(AICS®)解説書
監修 岡本直幸(神奈川県立がんセンター 臨床研究所 がん予防・情報学部 前部長、地域がん登録全国協議会名誉会員(元理事長))
山門 實 (三井記念病院 総合健診センター 特任顧問、足利工業大学 看護学部 学部長)
上の表は、 がん種ごとに、現在がんであるおおよその確率をランク別に示したものです。例えば、AICS(胃)の場合、「ランクA」では3,088人に1人が、「ランクB」では603人に1人が、「ランクC」では95人に1人が、胃がんであることを示しています。
【 】内は各種がんの罹患率を1とした場合の、がんである倍率を示しています。
※罹患率は、2012年の全国年齢階級別推定罹患率(出典:国立がん研究センターがん情報サービス:地域がん登録全国推計によるがん罹患データ(1975年~2012年))に基づき、%表記に換算しています。
※※子宮がん・卵巣がんは、子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんを対象としています。
子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんのいずれかのがんである可能性を評価することはできますが、それぞれのがんの可能性について区別することはできません。
AICS®の結果に影響を与える可能性がある病気について
現在下記の病気にかかっている方は、AICS値に影響を与える可能性がありますが、検査の対象外とするものではありません。
AICS®を受診することによって、がんを発見できる機会となると同時に、下記の病気による影響で、がんではないのにAICS値が高くなりうることをご理解いただいた上で、ご受診ください。
現在までに各種AICS®の結果に影響を与える可能性が分かっている病気
- AICS(肺):慢性閉塞性肺疾患、間質性肺炎、非結核性抗酸菌症、肺結核、肺気腫、無気肺
- AICS(前立腺):前立腺肥大、糖尿病
- AICS(子宮・卵巣):子宮筋腫、子宮内膜症、良性卵巣腫瘍
- 複数のAICS®:脳梗塞
AILS(エーアイエルエス)®が評価する内容は?
AILS(エーアイエルエス)®は、AILS(糖尿病リスク)、AILS(アミノ酸レベル)の2つの評価項目があります。
AILS(糖尿病リスク)
AILS(糖尿病リスク)値は、4年以内に糖尿病を発症するリスクを0.0~10.0の数値で報告いたします。数値が高いほど、4年以内の発症リスクが高くなります。リスクを判断する目安として、A、B、Cの3つのランクに分類しています。
出典:医療従事者向けアミノインデックス®生活習慣病リスクスクリーニング(AILS(エーアイエルエス)®)解説書改変
監修 山門 實(三井記念病院 総合健診センター 特任顧問、足利工業大学 看護学部 学部長
AILS(糖尿病リスク)は、4年以内に糖尿病を発症するリスクを評価するもので、生涯にわたってのリスクを予測するものではありません。
ランクについて
「ランクA」であっても4年以内に糖尿病を発症しないとは言い切れません。「ランクB」や「ランクC」になった場合でも、必ずしも4年以内に糖尿病を発症するわけではありません。
AILS(アミノ酸レベル)
AILS(アミノ酸レベル)値は、0.0~100.0の数値で報告いたします。数値が低いほど、血液中のいずれかの必須・準必須アミノ酸の濃度が低いことを意味します。低いことを判断する目安として、「通常」、「低い」の2つに分類しています。人間ドック受診者の17%が「低い」に、83%が「通常」に分類されます。「低い」場合には、たんぱく質栄養不良、貧血、免疫・炎症の指標との関連が報告されています。
出典:医療従事者向けアミノインデックス®生活習慣病リスクスクリーニング(AILS(エーアイエルエス)®)解説書改変
監修 山門 實(三井記念病院 総合健診センター 特任顧問、足利工業大学 看護学部 学部長
あなたのAILS(糖尿病リスク)とAILS(アミノ酸レベル)の検査結果に基づく、Ⅰ~Ⅳの4つのタイプのいずれかを報告します。それぞれのタイプに適した「タイプ別AILS(エーアイエルエス)®生活改善ガイド」を提供します。
AILS(糖尿病リスク)値が高値となる病気・所見について
糖尿病発症との関連が報告されている以下の病気・所見について、「ランクB」、「ランクC」を示す割合が高くなることが、知られています。
高値を示すことが現在までに分かっている病気・所見
食後高血糖、高血圧、脂質異常症、メタボリックシンドローム、内臓脂肪型肥満、脂肪肝、肝機能異常受診前の注意点
血液中のアミノ酸バランスに影響を与える可能性がありますので、受診前に下記の注意事項をお守りください。
検査前の飲食について
検査前8時間以内に、水以外(食事、サプリメント等)は摂らないで、午前中に採血してください。
なお、検査前日の夕食も肉、魚などの高タンパク質の食事は摂りすぎないようにしてください。
検査前の運動について
正しい検査結果を得るために、検査当日朝の運動はお控えください。
検査前のお薬の服用について
薬剤のAICS値、AILS値への影響に関しては分かっておりません。
検査当日のお薬の服用方法については、事前に主治医または健診施設にご相談の上、その指示に従ってください。
Q&A
- 検査はどのように行われるのでしょうか?
- 血液を5mL程度採血して検査を行います。
1回の採血で、AICS®は現在がんである可能性を、AILS(エーアイエルエス)®は4年以内に糖尿病を発症するリスクと大切な栄養素である必須・準必須アミノ酸が血液中で現在低下していないかを評価する検査を行います。 - 1度検査をすれば良いのでしょうか?
- AIRS®(AICS®・AILS(エーアイエルエス)®)は採血を行った時の、がんである可能性(AICS®)、4年以内に糖尿病を発症するリスク(AILS(エーアイエルエス)®)と、大切な栄養素である必須・準必須アミノ酸が血液中で現在低下していないか(AILS(エーアイエルエス)®)を評価する検査です。生涯にわたってのリスクを予測するものではありません。
- AIRS®(AICS®・AILS(エーアイエルエス)®)を受診すれば、他のがん・糖尿病に対する検査は必要ないのでしょうか?
- AIRS®は、今までのがん検診・糖尿病検査とは異なり、血液中のアミノ酸濃度からがんの可能性(AICS®)・4年以内の糖尿病を発症するリスクを評価(AILS(エーアイエルエス)®)する検査です。今までのがん・糖尿病に対する検査と併用することで、現在がんである可能性と将来に糖尿病を発症するリスクが評価しやすくなります。
- AICS®・AILS(糖尿病リスク)が「ランクA」であれば、現在がんである・4年以内に糖尿病を発症する可能性はないのでしょうか?
- また、「ランクC」であれば、現在がんである・4年以内に必ず糖尿病を発症するのでしょうか? AICS®は、現在がんである可能性を評価する検査で、がんであるか否かをはっきりと判断するものではありません。 がんである可能性がゼロの人はいませんので、「ランクA」でも、がんでないとは言い切れませんし、「ランクB」や「ランクC」であっても、必ずがんであるということではありません。また、血液中のアミノ酸濃度は、さまざまな原因で変化しますので、がん以外の病気でもAICS値が高くなり、「ランクB」や「ランクC」になる場合があります。 AILS(糖尿病リスク)が「ランクA」であっても4年以内に糖尿病を発症しないとは言い切れません。また、同時に受診した他の糖尿病関連の検査結果と異なる場合があります。血液中のアミノ酸濃度は、さまざまな原因で変化しますので、糖尿病以外の病気や、個人特有のアミノ酸濃度バランスにより、「ランクB」や「ランクC」になる場合でも、必ずしも4年以内に糖尿病を発症するわけではりありません。
- 検査の結果はどのくらいで報告されるのでしょうか?
- 検査を受けてから、約2週間後以降に結果を報告いたします。
検査の費用について
この検査には健康保険は適用されません。
※子宮がん・卵巣がんは、子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんを対象としています。
子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんのいずれかのがんである可能性を評価することはできますが、それぞれのがんの可能性について区別することはできません。